外へ行こうよ！

2008年8月23日
【秋田県：某場所】


今年のメインイベントの夏キャンプが終わり、早1ヶ月が経った。
夏休みの間は帰省やら来客やら何かと用事が重なり、落ち着かない一月だった。
私としてはまた、そろそろキャンプへ行きたいな～と思っていた頃、計らずともそれが実現できた。

今回のキャンプ地であるが“某場所”である。なぜ、公開できないかというとそこはキャンプ場でなないからだ。
でも、何故かそこには数多くのキャンパー達が集結して、思い思いにテントやタープを設営している。
炊事場やトイレのあり、優しい管理人さんもいる。でもそこはキャンプ場ではないのだ。万が一これを見た方が“我もそこでキャンプを・・。”となればその場所に多大な迷惑をお掛けしてしまう可能性があるので、今回のキャンプ地は非公開ということで了承願いたい。
（アップしたい画像も多くあるのだが場所が特定されないように画像も少なめです・・）

この日秋田県内のある場所で全国規模のイベントがあり、そのイベントを観にくる人々でその小さな町は飽和状態になり、その時だけは通常でないことが起きるのです。

さて、前置きはこれ位にしてその日の様子である。

今回、我々に同行したのはいつも一緒のベテランキャンパーＭさんではなく全くの一般人のＹ美ちゃんとその彼氏である。
（私も一般人だが、この際キャンプをしない人の意味で用いてます。）
その両人に今回の場所を教えて貰い、ここにやってきた訳です。かれらはキャンプ道具を持ってはいないので、食事は我が家のタープで取り、寝るのは車中泊ということです。（ミニバンが愛車でフラットにした後部座席に布団を敷いてきたそうです。）

前述のとおりここはキャンプ場ではないのでチェックインの手続きも何もありません。
夕方から始まる大イベントに備え、早く設営を行う必要があります。

そんな訳で朝６時にＹ美ちゃんカップルと待ち合わせ、現地に入りました。
オートキャンプしか経験のない私にとって、駐車場とテントの設営地が離れているというのは始めての経験です。オートキャンプの時には気にした事の無い荷物の重さがのしかかります。
クーラー、テント、タープ、ウォータータンク、小物を入れたトランクケース・・・。こんなに重かったんだ～と実感します。

両人に手伝ってもらい、５往復位で運び終わりましたが、駐車場から設営地までアップダウンのコースで３００メートル位離れていて片道５分は掛かります。５分×２（往復）×５回で荷物を運ぶだけでおよそ１時間要しました。
前回同様、荷物の合理化、軽量化は必須と痛感しました。

さて、運び終えた後両人は設営の手伝いを申し出ましたが、遠慮から断り私一人の設営です。
まあ一人の設営はいつも事ですから慣れてます。
朝早かった両人は車に戻り仮眠だそうです。
私も早く仮眠をとるべくテントとタープの設営に取り掛かりました。
愛すべき家族は出発が早朝過ぎて子供達が可愛そうという事で昼から合流する予定です。
電車と徒歩でここまで来てもらう算段です。

設営好きの私は、作業に取り掛かる前にクーラーから缶ビールを取り出し、まずは夜明けの一杯です。
こんな朝からビールを飲むと言う事はいくらビール好きの私でも正月くらいしかありません。
日常と違う開放感とイベントに対する期待がふつふつと沸きあがります。
“ん～～旨い！”
天候は薄曇だが早朝の空気がとても心地いいです。

－　風雲急を告げる　－

私は昼までに設営できればいいと、のんびりタープのから始めました。
ワンタッチタープを広げてペグダウンしようとしたその時です。

一陣の風が設営地を駆け抜けました。

ペグダウン前のタープはひとたまりもありません。横倒しになると、まるで飛行機の制御用パラシュートよろしく大きく風をはらみ、飛んで行きそうです。寸でのところで脚をつかみ、風と格闘していたらたまたま、すぐ隣に宿泊していたキャンパーさん顔を洗いに起きてきてその現場に居合わせたので、親切なその方のお陰で事なきを得ました。

のんびりとビールを飲みながら設営している場合ではないと思い返し、その後はひたすら設営に勤しんだ。




設営も無事に済み、家族とも合流して後は楽しいイベントを待つばかりだったのですが、先ほどの風がやはり嵐の予感！
日が暮れてからは雨、風とも激しくなり、それでも断行したイベントを眺めながら家族プラスＹ美ちゃんご両人の６人はタープの中で代わる代わるヒーターで暖を取りながら凌いだのでした。




その雨は結局、翌朝の撤収時にも止む事は無く、またもや泥だらけになった道具を車に押し込み早々退散です。
その時、肝心の車が動かなくなったという超ど級のアクシデントも起こり、キャンプの思い通りにならない性質を改めて感じました。
キャンプは私に修行の場を与えてくれているのでしょうか？
もしそうだとしたら、それでも毎日修行したい～（ちょっとマゾっぽくなってしまいました。）

何はともあれ代車を使い２往復してすべての道具を持ち帰りました。当然ですがカミさんはゲンナリしていました。
私は性懲りも無くすでに次のキャンプを画策していましたが、今のカミさんには口が裂けてもそんな事は言い出せません。

グチョグチョになった道具達が干し場を求めて、またもや我が家のガレージや玄関、乾燥室をその後２週間に渡り占拠したのは言うまでもありません。